恋は占い師をもをまどわす
「えっ?」

振り返ってみても、もうそこには誰もいない…
ショックのあまりの幻聴だったのかと…

館を出た所で、沙ちゃんが待っていてくれた。不のオーラ全開だった私に

「大丈夫?…じゃなさそうだよね…」

それ以上は、占いの話すら触れないでいてくれた。
そんな私を気遣ってくれて、沙ちゃんの母様のお店に連れてってくれて、美味しいチーズケーキをご馳走になった。
沙ちゃんの母様のお店はケーキ屋さん。
お店でも食べれ場所があって、イートイン出来る。
気を使ってくれたのか、占いの事は話題に出さない様にしてくれているのがわかるんだけど…

「また、占いの館いってみようかなぁ~」

なんて、私が言ったものだから、沙ちゃんは

「無理しなくて良いんだよ」
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