俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
そう言って、不気味に大声をあげて笑いながら、高橋は檻の出入口に手を伸ばす。
…まさか、魔獣を檻から出すつもりか?!
「…あぁっ!」
「た、高橋さん!」
…今のみんなの悲鳴は、高橋の驚くべき行為を悲嘆するものではない。
「高橋さん!…後ろっ!」
高橋が檻に手を掛けるまでもなく。
その金属の檻は、魔獣によって一気にへし折られ。
あっという間に檻から解放された魔獣は、高橋の真後ろに。
高橋を上から見下ろしていた。
…あっという間に、檻をぶち破って出てきた!
「あ…」
高橋が気付いた時には。
高橋は、魔獣の射程距離範囲内だ。
すでに、高橋の真上には、魔獣振り上げた前足がある。
「高橋ぃぃっ!」
「きゃあぁぁっ!」
みんなの悲鳴も打ち消されるぐらいの轟音が、ドーン!と震動と共に響き渡る。
爆風が吹き荒れて、顔を伏せてしまった。
高橋…マジか!
魔獣にやられたのか?!…と、思いながらようやく開けた視界にその惨状が映る。
しかし、そこには。
「くっ…早く、早く逃げろ!」
「あ、あ、あ…」