俺のボディガードは陰陽師。~第三幕・不穏な悲鳴~
しかし、親父帰ってきたらお出迎えしなきゃいけないなんて、執事も大変だな。
(………)
「…あっ」
とあることに気付き、ハッとしてその手を止める。
何で、その事に気付かなかったんだろう。
いた。
…いた!
事情を知ってそうな人。
こんなに身近に…!
おじさんの親友である、親父。
『事変』云々のことまで知っているかどうかはわからないが。
おじさんとなずなのことは、絶対わかってるはず。
二人の素性や関係性の確認、あとおじさんが今どうしてるのか、何があったかさえ聞ければそれでいい。
なぜ、俺は気付くことが出来なかったのか。
なぜ、親父はこの話をしてくれなかったのか。
話を進めていく上で…わかるだろうか。
すると、玄関の方から足音が近付いてきた。
振り返ると、そこにはスーツ姿の親父と、親父の荷物を持って後ろに着いて歩く忠晴が。
「お、おかえりっ」
「…お、伶士。いたのか」