俺様部長のめしつかい
けど、死んでもそんなこと言わないから。
「なーぁ、俺様だって、
あの秘密をバラされんのは困るんだ。
この王子様キャラでみんなの信頼を得て、
色々頑張ってこの年で部長にまでなったんだ。
今までの努力を水の泡にしたくないわけ」
「…はい……」
この時、私はまだあのキスの余韻から
覚めてなかった。
「でだ。
お前が俺様の秘密をばらさない代わりに、
俺様の偽彼女になることを許可してやる」
「…は?」
「お前は、
超イケメン王子様部長の彼女になれんだぞ?ま、偽物だけどな。
ウィンウィンの関係だろうが」
「いや…
あんたの偽彼女になるメリット、
私にはないけど」
「オプション付きだぞ」
「どんな?」
「好きなときに、
さっきみたいなキスしてやる。
ほんとはもっとして欲しいんだろ?
なぁ?」