俺様部長のめしつかい



「奈紗、次に俺様とデートする時は
事前準備を怠るなよ。
おい、こら、聞いてんのか?」


へぇー、次もデートしてくれるんだ?

って言おうとしたら、
後ろにいたかなっちと森河さんが、
私たちに追いついた。


「志崎部長、クラゲのとこ見ました?」

と森河さんが聞くと……

はいっ、王子様モードにチェンジっ!


「あぁ。見たよ。
クラゲをあぁやって
色んな光と一緒に見せることで、
とても幻想的になるよね」

あまりの変わりように、
思わず吹き出してしまいそうになる。


普段、職場では、部署が違うせいで、
絡むことないからな。

いつもこんな優しい笑顔を振り撒いてるなんて、
信じられない。


あっ!
いいこと思い付いた!

かなっち達の前では
絶対王子様なのを利用して、
こんなこと言ったらどうするんだろ?


「ねぇねぇ、湊斗、手…」

と言って、湊斗の前に手を差し出してみた。

かなっち達は手をつないでるのを、
湊斗も見ているはず。


さぁっ湊斗っ!
つなぐの?!



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