俺様部長のめしつかい


湊斗と出かけるなんて
信じられなかったけど、
あいつの色んな顔見れたし。


そうだ、あいつ、
かに見てた時が、
一番嬉しそうな顔してたよね。

じゃあ、決めた…




「で?何にしたわけ?」
「これなんてどう?」

五分経って、
私は湊斗にこのボールペンを見せた。

てっぺんに、かにが乗ってる、
ちょっと太めのやつ。


「お前、ふざけてんの?
俺様がこんなの使うと思うか?」

湊斗は眉間にしわを寄せて、
ボールペンを目の前でくるくる回してる。


「別に使わなくても、
ペン立てにさしとくだけでいいじゃん」
「んなの、ボールペンの意味あんのかよ」
「ボールペンの意味ってゆうか…
ただの今日の思い出に」

ま、どうせ、
何を選んだって却下されるんだし。
って思ってたけど…


「しゃあねぇな。承認してやる」

って!
まじでか!
湊斗、機嫌がいいのかな。

あれ?湊斗、ポケットから何か出した。

「ん」

で、それを私の前に差し出した。



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