モテ期を過ぎた後は寂しいけれど…

中学時代は 私と綾乃にとって

一番 華やかな時間だった。


テニス部で 活躍していただけじゃなく。

私達は 成績も そこそこ 良かったし。


明るくて 活発で。男子とも 気軽に話して。


いつも 私達のまわりには 

たくさんの 友達が 集まっていた。


地味な女子は 憧れの目で 私達を見ていた。


スクールカーストの上位。


クラスで 何かを決めるときも

私や綾乃の意見は 尊重されていた。


思い通りに 過ごしていた 中学時代。


あの頃 私は もっと違う今を 想像していた。

「もう 30才だっていうのに…」


綾乃と別れて アパートに戻って。

やっぱり 私は ため息をついてしまう。




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