あわよくば泡になりたい
私はあの子達が凄く大好きだった。

大切な仲間だった。

その子達は私を入れて四人で一つのグループだった。

南、絵里香、紀香、光。

四人で仲良しだったはずだった。

小学校五年生の冬から六年生の冬にかけて、この内の二人が私を裏切ることになる。

一つ理解してもらいたいのだが、私はこの期間無視されていると思わなかった、と言う事だ。

これが後に私を苦しめる事になる。

だが、私も何もしなかったというわけでは無い。

その子達のキャラが濃すぎてつるんでいるうちにすっかり引っ込み思案で相手の意見に合わせる事を覚えてしまった自分なりに、話し掛ける努力とかもしたのだ。
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