~ 甘夢甘恋 ~


「フフッ…やっとこっちを向いた」


「…………」


オシャレなメガネの奥にある…大好きな先生の瞳。



それが今…わたしをしっかりと捕えている。



「センセー…今、もしかして わたしのこと…“みつ”って呼んだ?」


きっとわたしの願望が大きくなって、聞き間違えたに決まってる。


だけど先生はわたしの目をきちんと見て…こう言った。


「……言ったよ」


「どうして…?」


恥ずかしくて見られなかった先生の瞳とわたしの揺れる瞳が…今、1ミリもズレなることなく交わっている。


「そりゃ──・・・」

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