君だけが私の星だから
第2章 ~ 「君」という人 ~







しばらくあーちゃんと話してたら、もう教室前。



ちょっと緊張しながらも、勢いよく扉を開けたら、そこには見た事のない顔



…はいなくて。



(うちの学校3クラスしかないから、1年生の時にみーんな覚えたし…てかまず小学校から一緒な人が半分だからな…)



(そんで、私の席はどこだろーか。)



(てか隣の席って重要じゃない?)



(話したことある人だといいんだけど…)



「星那ー!黒板に座席表はってある!見に行こ!」



あーちゃんに呼ばれるがままに黒板の前に行って、席の確認。



(名簿番号22番は…)



私の席は前から3番目の1番左。窓際。



(うん、結構いい席)



(で、肝心の隣は…)



隣の席の人は 佐伯 陽佑 ( さえき ひゆう ) くん。旧3組で、野球部の人だ。



(陽佑くんとは何回か喋ったことあるし、面白い人だって友達が言ってた…気がする)



まぁ、大丈夫かな、そう思って自分の席につく。



横に顔を向けると、そこには陽佑くんの姿があった。



(こうやって見ると、陽佑くんって結構イケメンじゃない…?)



陽佑くんは、ザ・塩顔イケメンって感じ。



一重だけど目の横幅広いし瞼薄くて羨ましい。そう思わせるほど理想の一重だ。鼻筋も通ってるし、何より顔ちっちゃ!!あんたは野球ボールか!!



(これって話しかけた方がいいよね?だけどなんて?)



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