トップリーガーの恋②~おまえの未来にトライする~
診察時間に間に合い、ふたりで待つ。

奈々は、自分の時を思い出し懐かしい。

靖子に連れて来られた事を思い出す。

「福田さんお入り下さい」

「…。」

「澪ちゃん?呼ばれたわよ?」

「あっ、福田だった。まだまだ慣れなくて」

診察室に入って行った。


中には優しそうな女医さんの姿。

「福田澪さん、尿検査では陽性でした。内診をしますので、あちらで下着を脱いで用意して下さいね」

「はい」澪は緊張する。内診をされているのを見る事はあったが、自分がされるのは初めてだ。

内診をする独特の形の椅子。自分の勤務先でなくて良かったと改めて思う。

「力抜いて下さいね」とカーテンの向こうから聞こえる。

そして、下半身には初めての感触。
向けられるモニター。

「福田さん見えますか?ここに赤ちゃんの袋が」

「「あっ」」女医さんと澪の声が被った。

澪も看護師。すぐに気づいた。

「福田さんわかりましたね」

「はい。看護師をしていますので」






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