あたしを撫でる、君の手が好き。
突然やって来てあたしの腕を強くつかんだあっくんは、富谷くんのことをじっと見ている。
「あの、あっくん?」
何か言いたげに富谷くんのことを見つめているあっくんの目が怖かった。
「シロ、購買でジュース買ってきて」
「え!?」
いきなり後ろからつかまえてきたと思ったら。あたしに頼みたかったのは、ただのおつかい!?
「自分で行ってきなよー。あたしも、今まで練習があって疲れてる────……」
「俺、今教室での指示出しで手が離せないんだよ。すげー喉渇いたなーと思ってたとこに、ちょうどよくシロが戻ってきてくれてラッキー」
ジトっとした目で見上げると、それまで富谷くんのことを真顔で見つめていたあっくんが、あたしに視線を移してわざとらしくにっこりとした。
「シュワシュワしたやつだったら、なんでもいいよ」
あっくんがそう言って、あたしの手に100円玉を4つ握らせる。