monochrome

本当の気持ち


Atsushi Side

朝起きたら、既に7人は起きていて
何やら深刻そうな顔をしている。

「おはよう」
紫「おはよう篤志、ちょっといいか?」

優さんの顔がいつになく険しい。

「…え、」

その瞬間、優さんの天咲への、後ろめたさと謝罪の気持ちが読めた。

「天咲と、何かあったの?」
紫「実は…」

昨夜起きた出来事を、全て話してくれた。
肝心の天咲は今、拓実と寝ているらしい。

黄「2人が起きたら、いつも通りに接してあげてほしい。
それから、天咲から直接聞くまで、この話はしないでおこう。」
紫「おう、」
赤「わかったよ」
橙「…許されへんよな」
黄「直樹、」
橙「…拓実、あいつ天咲に引っ付いて寝てんねやろ!?許されへんよ!!!」
桃「え、おいそうなのかよ聞いてねえよ」
緑「それはいくらなんでも、ねぇ?」
青「黒沢だから、あいつ何しでかすかわかんねぇし!!!」
「ふは、」

なんだ、結局みんな好きなんじゃん、天咲のこと。
まあ僕も同じだけどね。とりあえず、拓実のこと許せないし。
少しの安堵と、朝から天咲のことで必死になる5人を見てたら、本人たちが起きてきた。

黒「あれ、みんな起きんの早くね?」
天咲「…おはよう」

優さんと同じような顔で起きてきた天咲。
天咲だって、罪悪感でいっぱいなんだね。
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