AIが決めた恋
「あ、すみません。やっぱりまだ少しだけ頭がぼーっとします。なので、横になっても良いですか…?」
「良いよ。そんなこと聞かなくても、湖川さんが楽な姿勢になって。」
「ありがとうございます。」

湖川さんは、再び、横になり、布団をかけた。
目がとろんとしていて、また直ぐに眠ってしまいそうだ。

「佐倉くんが前に、私と話がしたいと言ってくれたように、私も佐倉くんと話がしたいです。もっと沢山、佐倉くんのことが知りたいです…。だから、今日は少しだけだけど、佐倉くんと授業ができて良かったです。」
「っ……!」

そんな風に思っていてくれたなんて、知らなかった。

「ずっと、言えなかったのですが、私は入学した頃から、佐倉くんのことが気になっていたのですよ。」

そ、そんな…。僕だけが一方的に気になっていただけだと思っていたのに。

「体育館裏で、初めてちゃんと話した時も、私、本当は嬉しかったはずなのに、あんな態度をとってしまって…。」
「それはもういいんだよ。それより、どうして僕のことが気になっていたの?」

僕は、明らかに他の女子とは違う湖川さんを見て、彼女の存在が気になり始めた。でも、僕は目立たない生徒のはずだ。僕を気になるポイントがあったとは思えない。
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