春の始まりに、もう一度君に会いに行く。
今日は田川君と同じ電車に乗り、一緒に学校まで登校した。
教室に入るとやはり小林さんが声を掛けてきた。
「ちょっと話があるんだけど」と、人気のない廊下へ連れていかれた。
「私、言ったよね?田川君と一緒に登校するのやめてって」
小林さんの迫力に怯みそうになったけど、あすかちゃんの前で宣言したんだから言わないと…。
勇気を振り縛って、小林さんの目を見つめて「ごめん、それはできない」と言った。
「私は田川君と一緒に登校したいの、それが恋愛感情かどうかはわからなくても…。私のことを嫌いなのも私の悪口を言うのも構わない。だけど、あすかちゃんに危害を加えるのだけはやめてほしい」
そう言い切ったところで、あすかちゃんが「ねえ、れな」と入ってきた。
「れなはさ、中学時代に私の彼氏を好きになって別れろって言ってきたよね?人を好きになることが悪いことだとは言わない。だけど、そう言われた側の気持ちって考えたことある?」
淡々と続けるあすかちゃんの話を聞いて「だって…私だってダメなことだってわかってるけど、自分がコントロールできなくなるの…取られちゃうんじゃないかって」と小林さんは泣きながらその場にしゃがみ込む。
そんな小林さんに対してあすかちゃんは「ちゃんと真正面から勝負しよう?裏で根回ししてるより、全然いいよ」と優しくなだめていた。
「あすかごめん、佐々木さんも…ごめん」
「いいよ、別に」
あすかちゃんが来ていなかったら、小林さんはどうなっていたのだろう。
何はともあれ、無事に解決して良かったかな。
恋で盲目になってしまう人もいるんだなって身をもって学んだ。
そう考えると、恋をするのも少し怖いなと躊躇ってしまう。
教室に入るとやはり小林さんが声を掛けてきた。
「ちょっと話があるんだけど」と、人気のない廊下へ連れていかれた。
「私、言ったよね?田川君と一緒に登校するのやめてって」
小林さんの迫力に怯みそうになったけど、あすかちゃんの前で宣言したんだから言わないと…。
勇気を振り縛って、小林さんの目を見つめて「ごめん、それはできない」と言った。
「私は田川君と一緒に登校したいの、それが恋愛感情かどうかはわからなくても…。私のことを嫌いなのも私の悪口を言うのも構わない。だけど、あすかちゃんに危害を加えるのだけはやめてほしい」
そう言い切ったところで、あすかちゃんが「ねえ、れな」と入ってきた。
「れなはさ、中学時代に私の彼氏を好きになって別れろって言ってきたよね?人を好きになることが悪いことだとは言わない。だけど、そう言われた側の気持ちって考えたことある?」
淡々と続けるあすかちゃんの話を聞いて「だって…私だってダメなことだってわかってるけど、自分がコントロールできなくなるの…取られちゃうんじゃないかって」と小林さんは泣きながらその場にしゃがみ込む。
そんな小林さんに対してあすかちゃんは「ちゃんと真正面から勝負しよう?裏で根回ししてるより、全然いいよ」と優しくなだめていた。
「あすかごめん、佐々木さんも…ごめん」
「いいよ、別に」
あすかちゃんが来ていなかったら、小林さんはどうなっていたのだろう。
何はともあれ、無事に解決して良かったかな。
恋で盲目になってしまう人もいるんだなって身をもって学んだ。
そう考えると、恋をするのも少し怖いなと躊躇ってしまう。