ミッチーの贈り物
ミッチーの贈り物6
自慢の仲間に囲まれ幸せな時が流れていたけど、離婚して家では独りぼっち暮らしになっていた。

気が付くと40歳になっていて‥人生何が起きるかわからない。

ありえない‥なんてことはありえない‥。

そんな41歳の誕生日に、『ミッチーからの贈り物』が届いた‥。

ボロボロになってる皮のケースから出てきたのは、小さな印鑑と古い郵便通帳‥。

手紙には‥

《今年の誕生日にはと決めていました…小学一年生からの…母の想いです…心を受け取って下さい…》

それはなんと‥ 35年間かけて毎月毎月‥毎月‥なんとかして貯めた100万円が入っている通帳だった。

・・・。

池田町には郵便局は一件しかなく実家とは町の端と端。

半年間はストーブが必要な寒い十勝地方は更にその距離を更に遠く遠く感じさせる‥。

一瞬にして貧乏な子供の頃に戻り、‥‥‥我に帰ると涙が止まらなくなっていた。
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