ハーフな俺。前編(完結)
「リサ?どうかしたか?」
その声にハッとした私は話し出す。
「私の家の前の通りに一本だけ大きな桜の木があるんだ。
毎年その木が春になると満開に咲きほこって、すごくね、綺麗なの。
でも満開の時期って一週間くらいなんだ、その期間が過ぎると儚くちってしまうんだょ。
それでも私はその儚さが一層桜の美しさをかもし出してる様で、すごく大好きだったの。
でもね、ある日パパとお出かけした日の帰り道
に、
近所のおばさんたちが桜について話してて、
それがね、『何か一本だけ場違いだ』とか、『散った花びらが道路を汚して、迷惑だ』とか
そんなような内容で、私なんかとっても哀しい気持ちになったんだ。