こんぺいとうびより
「本当だ。触り心地いい。」

「!!!」

一直は同じ動きを何度か繰り返した後、髪の根元に中指を差し込んで上から人差し指で挟み、ストレートアイロンで髪を伸ばすように髪を軽く引っ張り出した。指が差し込まれる度、頭皮に彼の指の温度を感じる。

「!!」

髪を引っ張る時に耳に彼の手が触れた。そこに熱が集中する。

「・・・。」

───何これ・・・!どうしよう。なんでこんなにずっと触ってるの?髪フェチなの?・・・でも、このままこの時間が続いてほしい・・・。

「万華鏡づくりのワークショップどんな感じ?申し込み来てる?」

「あー、もう定員いっぱいだよ。満員御礼。」

「もう!?早くね!?」

隣のブースに誰かが来たようだった。

「!!」

───広報部の人達・・・!

焦って一直の方を向こうとすると頭を持たれて前を向かされて髪を触られ続ける。

髪を指に絡めたり手のひらに乗せた髪をもう片方の手で撫でたりして、しばらくすると手が髪から離れた。

「満足した。」

耳元でささやかれてどうしていいのかわからなくなる。
< 24 / 189 >

この作品をシェア

pagetop