年下皇帝の甘い誘惑
「パウリ。あの今日は、ちょっと……家でゆっくり休みたいなって思って。」

するとパウリが、私の隣に腰を降ろした。

「家で一人でいて、ただ寝るだけでしょ。」

「まあ、そうなんだけど。」

「だったら、騒いでいた方がいい。さあ、行こう。」

パウリは、私の腕を掴んで、お城から出た。

「着替えて、涼花の家に来るから。それまでに涼花も着替えて、待ってて。」

「う、うん。」

パウリの強引さに、今日も引っ張られてしまった。


家の中で着替えて、一応外に出る。

「はぁー……」

なんで私、こんなに人に引っ張られているんだろう。

もっと強く、否定できないのかな。


すると急に、私の肩を叩く人がいた。

「パウリ?」

後ろを振り向くと、そこにはカイが立っていた。
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