君の笑顔
アキはまだ帰ってきていない。

部屋についた瞬間、体の力が一気に抜けた。

疲れたとかじゃなくって…心の底から満たされたような気がして、嬉しさのあまりに抜けてしまったんだ…

しばらくずっとソファに座っていた。

ただ今日のことを思い返していた。

だんだん現実から自分の体が離れていくのがわかる。

寝ているわけじゃないけど、夢の世界に入っていっちゃうような気持ち良さ…



「ただいま!」

アキの声で現実に戻ってきた。
< 164 / 289 >

この作品をシェア

pagetop