君の笑顔
それにしても暗すぎる。


ついに私はやらかした。

足元が見えなくて、段差があることに気付かず…


こけた…


「大丈夫!?」


松田が手を差し延べてくれた。

幸いにも怪我はしてないようだ。

よかった、長いジャージはいてて…


「う…うん…」


松田の手を握って起き上がった。

サンダルが脱げてしまったけど、松田が揃えて私の前に差し出してくれた。


「あ…ありがとう…。な…なんか恥ずかしいな!あはは…」


自分の失態を恥ずかしがってたら、松田が私に手を差し延べながら言った。


「手…繋ごうか」
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