君の笑顔
いつも早く歩く松田が珍しく、超ゆっくり歩いてる。

まさか…私のペースにあわせてくれてる?

いや、まさかね…

でもなんでそんなゆっくり歩くんだろう…


「なんか眠れなくってさ…」


時間はすでに22時。

いつもなら寝てる時間らしいんだけど、落ち着かなくて私を誘ったんだって。


「舞岡さんは眠くならないの?」

「全然!むしろ私も眠れなくってね…」


なんていうのはウソ。

好きな人に誘われたんだもん…

睡眠時間削ってでも一緒にいたいんだよ。
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