ロミオとジュリエットは犬猿の仲
「お、おい・・・?震えてんのか?」


「・・・・・・」


梨恵は黙ったまま、
でも怖がっているのは伝わって来た。


「・・・とりあえず上がらせてもらうからな」


俺は抱き着いたままの梨恵を支えながら家の中へ上がった。


リビングに行くとかなり大音量のテレビが流れていた。


「う・・・なんだこのバカデカい音は・・・!」


だからチャイムの音が聞こえなかったのか・・・


梨恵をソファーに座らせ、
とりあえずテレビの音量を下げようとリモコンを持った。


「ダメ!」


さっきまで黙ったままの梨恵が急に大きな声で叫んだ。


「な、なんだよ・・・?」


「音量下げないで!怖いから!!」



怖いって、まさか・・・


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