キミと、光の彼方へ。
「やっほー、お隣さん」
「はい...あっ......どうも...」
隣の彼に話しかけられてしまった。
やっぱりそうなるよね。
だって、あんな出逢い方して同じクラスで、しかも席が隣なんだもん。
気にならない方がどうかしてるくらいだ。
「今朝のケガ、今も何ともない?」
「大丈夫です......」
私が俯きがちにそう答え、立ち上がろうとすると、彼が体ごと私の方に向けた。
「桑嶋珠汐奈」
「えっ...」
「いやいや、はいって返事しろよ~。ん?てか、名前違ってる?」
「いや、あってますけど......」
あはは...。
まずいな、こりゃ。
面倒な人が隣になってしまったようだ。
苦笑いさえ上手く出来ていない気がする。
全身が硬直していても尚、助け船は流れてこない。
ただ耐えるしかない。
「俺は碧海帆栄(ほだか)。よろしくな、珠汐奈」
「み、珠汐奈......」
初回から名前を呼び捨てにするなんて、この人の距離の縮め方は、コミュ障の私には理解しがたい。
「もしかして、名前NG?」
「最初からはちょっと...」
正直に言ってみたけど、果たしてどう出る?
「んじゃあ、桑嶋は?それとも桑嶋ちゃん?桑嶋さん?」
桑嶋ちゃんって...。
そんな呼ばれ方したことないよ。
「普通はさん付けからなんじゃないんですか?」
「ふ~ん、そうなんだ」
そうなんだ、って何年生きてるの?
少なくとも16年以上生きてるよね?
この人...普通じゃない。
なんか私と感覚がズレてる。
馬が合う気がしない。
「んじゃあ、取り敢えず桑嶋さんで。改めてよろしく」
「よろしくお願いします」
よし、これで終了。
今度こそと椅子に手をかけるが......。
「はい...あっ......どうも...」
隣の彼に話しかけられてしまった。
やっぱりそうなるよね。
だって、あんな出逢い方して同じクラスで、しかも席が隣なんだもん。
気にならない方がどうかしてるくらいだ。
「今朝のケガ、今も何ともない?」
「大丈夫です......」
私が俯きがちにそう答え、立ち上がろうとすると、彼が体ごと私の方に向けた。
「桑嶋珠汐奈」
「えっ...」
「いやいや、はいって返事しろよ~。ん?てか、名前違ってる?」
「いや、あってますけど......」
あはは...。
まずいな、こりゃ。
面倒な人が隣になってしまったようだ。
苦笑いさえ上手く出来ていない気がする。
全身が硬直していても尚、助け船は流れてこない。
ただ耐えるしかない。
「俺は碧海帆栄(ほだか)。よろしくな、珠汐奈」
「み、珠汐奈......」
初回から名前を呼び捨てにするなんて、この人の距離の縮め方は、コミュ障の私には理解しがたい。
「もしかして、名前NG?」
「最初からはちょっと...」
正直に言ってみたけど、果たしてどう出る?
「んじゃあ、桑嶋は?それとも桑嶋ちゃん?桑嶋さん?」
桑嶋ちゃんって...。
そんな呼ばれ方したことないよ。
「普通はさん付けからなんじゃないんですか?」
「ふ~ん、そうなんだ」
そうなんだ、って何年生きてるの?
少なくとも16年以上生きてるよね?
この人...普通じゃない。
なんか私と感覚がズレてる。
馬が合う気がしない。
「んじゃあ、取り敢えず桑嶋さんで。改めてよろしく」
「よろしくお願いします」
よし、これで終了。
今度こそと椅子に手をかけるが......。