キミと、光の彼方へ。
私は砂良に妹を頼んで1人で歩き出した。

ゲームスペースと飲食スペースは少し離れていて下駄で歩くと疲れる。

だからといって脱ぐ訳にもいかないから、私は徐々に痛くなる足を気にしながら、たこ焼き屋を目指した。

しばらく歩いて、キャラクターの袋に入ったわたあめやツヤツヤのりんご飴が見えてきた。

砂汐奈が駆け引きにりんご飴を出していたのを思いだし、私はりんご飴も購入した。

そして、喉が乾いただろうと思って全員分のお茶を買い、それからやっと目的のたこ焼きを買った。

それにしてもこんなに島民は多かったのかと驚くくらい、今日は賑わっている。

あと1時間もすれば、名物の水上花火も上がるから、皆出てきたのかもしれない。

美しい標準語も、ごてごての関西弁も聞こえてくるから観光客もちらほらいらっしゃるようだ。

人とすれ違う度に聞こえてくる様々な声と音に私は次第に酔い始めた。

元々人が多いところが苦手で、夏祭りなんかも朝早くゲームをやって帰って、家から花火を見ていた記憶がある。

花火師の1人が父の親友で、花火の火薬を見せに家に来てくれたこともあった。

うん...懐かしい。

感傷的になって、少し上を見上げた...その時。


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