僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「どっちも選べねえよ。俺には」
「あっそ。 じゃあ……」
ヤケになっている春輝の言葉を、
俺は慌てて遮る。
「春さ、協力してたじゃん。
雅と明梨ちゃんがくっつくようにさ」
「あの時は……
僕も本気で思ってたもん。
二人がうまくいったらいいなって」
「その時から好きだったんじゃねえのかよ?
明梨ちゃんのこと」
「好きだったよ、明梨んのこと。
でも……諦めてたから……」
「明梨ちゃんに告って、
フラれたわけじゃねえよな?」
「告白なんかできないよ。
明らかに両想いだったじゃん。
みやちゃんと明梨ん。中1の時からさ」
「は?
そんな前から気づいてたのかよ。
二人の気持ち」
「だって僕……中1からだもん。
明梨んのこと……見てたの……」
マジか……
もう5年も片思いしてんのかよ。
全く気付いてやれず
雅の恋の応援をしてたわ。俺。