僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「今からなんて、ムリだよぉ。
しーちゃんに『嫌い』って言われそうで、
怖いもん」
「大丈夫だよ。
怖かったら、そのカード握りしめろ。
勇気くらい、もらえるんじゃねえの?」
「でも……」
「辛い思いしたら、ここに戻って来い。
昼休み終わるまでは、
ここで待っててやるから」
波多野くんのさわやかな笑顔が、
岩みたいに重たい私の心を
強く押してくれた。
「波多野くん、ありがとう。
頑張ってみる。」
「おう!」
私は波多野くんに、感謝を伝えて、
キラカードを胸に当てながら
社会科教室を飛び出した。