僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目

「手…… 離してください……」


 女怪人さんの背中に
 弱々しい言葉を送った。



 絶対に耳に入っているはずなのに……
 私の声なんて無視。

 
 さっきよりも荒々しく
 私の腕を引っ張っていく。



「お願いですから!
 離してください!」



 必死の思いから、語気を強め、
 女怪人の背中にぶつけた。



 ステージに上る階段の前。

 女怪人は振り向くと、
 私に向かってニコリ。



 え? 

 この人……

 恐怖の怪人オーラを放っていて
 今まで気づかなかったけれど……


 アミュレットのマネージャー、
 蓮見さんだ。

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