僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「明梨んはね、頑張り屋さん」
「へ~」
心が干からびたような返事しか
私の口から出てきてくれない。
「辛いこととかあっても
一人で何とかしようって
抱え込んじゃうの」
――春輝くんは
明梨んのことが、今でも好きなの?
私の口から出そうになって
慌てて飲み込んだ。
だって。
『好きだよ』なんて言われたら、
私の心が、ぐちゃぐちゃに潰れそうで。
涙が、溢れそうで。
自分が制御できなくなりそうだから。