僕だけにナデナデさせて アミュ恋 3曲目
「これって……
通っている高校の学園祭とか?」
「ちげーし」
だよね?
ダンスのレベルも半端ない。
何より
うちわ片手のファンの女の子たちの熱気が
すごすぎる。
「俺たち、アイドルやってるから」
「アイドル??」
「アミュレットって
知らねえのかよ?」
「聞いたこと……
あるような……ないような……」
「お前さ、マジで女子高生?
県内で俺らのこと知らねえなんて
ショックがデカいんだけど」
「ご……ごめんなさい」
とりあえず謝ってみたけど……
この状況が信じられなくて……
私の脳は
妖怪キツネに騙されているんだって
思い込もうとしている。
「わりぃ。
ウサギに言い過ぎた」
え?
マトイ君が謝った?
春輝くんがアイドルってことよりも。
魔王並みに上から目線のマトイ君が
謝ったことの方が、
今はビックリなんですけど。