裏切り姫と恋の病
「もう遅いし、寝ろ。
俺も今日はここに泊まっていくから、なにかあったら呼べよ」
「うん……おやすみ唯」
「おやすみ」
ソファに寝転がる唯を見て、自分の部屋に戻る。
今日は唯以外、珍しくこの倉庫に誰も泊まっていかなかった。
多分唯は、私を1人にしないために、気遣ってこの倉庫に泊まったんだろう。
……そういうとこだよ、唯。
そういう優しさに、いちいちときめいてしまう私がいるんだよ。
「……すき」
部屋に戻って、早速眠りにつく体勢で布団にくるまりながら、唯への思いを口にする。
いつか言えたらいいのに。
いつかちゃんと唯に、その想いをぶつけたい。
そんな日が来ることを願いながら、私は目を閉じた。