僕らはその名をまだ知らない
僕らはその名をまだ知らない
「好きだよ」



放課後。



2人きりの教室。



夕焼けの色を透かしたカーテン。



幼なじみの志摩と───私。



「礼のこと、恋愛感情で」



委員会から渡された大量のプリントを捲りながら、志摩はさらりとそう言った。
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