意地悪執事はお嬢様を独占したい





さっきから、ふふっと笑ってる一条がいい意味で怖い。

そんなくだらない会話をしていたら、いつの間にか山をおりていた。


保健の先生に足の手当をしてもらい終わると、上から生徒が下山してきた。


「千結無事?」

「……なんとか?」

「千結ちゃん、足大丈夫?」

「うん、大丈夫だよ」


とたくさんの人達が声をかけてくれた。


「…千結、なんかご機嫌ね」

「え?そう?」


ご機嫌って……そんなことないと思うけどなぁ。

でも、一条が1番に駆けつけてくれたことが嬉しかったのかも。


少し汚れているハンカチを大切に手の中に包み込んだ。




< 197 / 311 >

この作品をシェア

pagetop