意地悪執事はお嬢様を独占したい
さっきから、ふふっと笑ってる一条がいい意味で怖い。
そんなくだらない会話をしていたら、いつの間にか山をおりていた。
保健の先生に足の手当をしてもらい終わると、上から生徒が下山してきた。
「千結無事?」
「……なんとか?」
「千結ちゃん、足大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
とたくさんの人達が声をかけてくれた。
「…千結、なんかご機嫌ね」
「え?そう?」
ご機嫌って……そんなことないと思うけどなぁ。
でも、一条が1番に駆けつけてくれたことが嬉しかったのかも。
少し汚れているハンカチを大切に手の中に包み込んだ。