意地悪執事はお嬢様を独占したい





「…っ、ち、ゆ様?」

「……今日、ありがとね」


そこから何秒か抱きしめていた。
離れると、

「千結様が積極的……ああ、もう無理、死ぬ…」


一条は手で顔を覆った。
すると、近くからコツコツと足音が。

……!?やばい、先生来る!!


「せ、先生来たから!もう行くね?おやすみ、一条」


と急いで立ち上がると、一条が私の腕を掴んだ。


「……千結様、3日目2人でデートしませんか?」

「……っ、へ?」

「だめ、ですか?」


一条は私に上目遣いでそう聞いた。
だめですか……なんて、ズルいよ、一条。



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