意地悪執事はお嬢様を独占したい
「ぶつかっただけで痛いとか、弱いんですね。」
私がここから逃げ出すには口喧嘩しかなかった。この人たちは簡単には引き下がってくれなさそうだし、力では勝てない。
弱い、を強調すると、男は顔を真っ赤にして
「うるせぇ!」
と私の腕を掴んだ。
「……っ、いっ」
その力があまりにも強く、痛くて目に涙が浮かぶ。
……なにやってんだろ、私。
選択間違えた。無視すればよかったのかな。
無理やり私を引っ張ろうと歩きだす男に抵抗しても勝てっこない。