意地悪執事はお嬢様を独占したい





「あ、あの……」


私は一条とデートしたい…と口を開こうとした時、救世主が。


「はいはい、今回千結は怪我してんだから一条さんに譲るよ。行くよ花岡くん」



と藍くんの襟を掴みズルズル引きずる七海。
……絶対助けてくれない人なのに。

七海は藍くんを連れてどこかに行ってしまった。


「千結様は花岡様と行きたかったですか?」

「へ?」


一条が不安そうに私に聞いてきた。
……何を言ってるの?
そんなの……



「……一条と行きたいから行く」




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