意地悪執事はお嬢様を独占したい
Ⅳ. 意地悪執事はお嬢様を独占したい






「おはよう千結ちゃん!」


それから数日後の学校の日。


「……ら、藍くん、おはよ」


私は今すごく緊張していた。
藍くんに顔を見てすぅぅっと深呼吸する。



「あ、あの……話したいことあるから放課後少しいい、かな?」

「…え、」


私が思い切ってそう言うと藍くんは目を見開き少し悲しそうな表情をした。

ちゃんと、断らなきゃ。
このまま告白を放置するのも藍くんに申し訳ないし、私がちゃんと終わらせなきゃ藍くんは他の人を見れないから。


「うん、わかった」


藍くんは笑顔で頷いてくれた。
……多分、わかってるんだろうか。





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