意地悪執事はお嬢様を独占したい






千結様はその声にぱっと振り向き驚いた顔をしたが、その後俺を見てポロッと涙を流した。

千結様を俺の方に引き寄せ、


「千結様に何か用ですか?」


と自分でも驚く低い声で言うと、


「誰だお前」


と俺を睨みつける男二人。

……折れない系の奴らか。


「は?お嬢様の執事だよ。汚い手で千結様に触るな」


お嬢様、という言葉を強調して睨む。
すると、その意味が伝わったのか一人の男が。


「…執事…!?お嬢様って……もしかして近くのでかい家のやつなんじゃ……」

「は?……え、栗栖グループの……」




< 287 / 311 >

この作品をシェア

pagetop