意地悪執事はお嬢様を独占したい
千結様はその声にぱっと振り向き驚いた顔をしたが、その後俺を見てポロッと涙を流した。
千結様を俺の方に引き寄せ、
「千結様に何か用ですか?」
と自分でも驚く低い声で言うと、
「誰だお前」
と俺を睨みつける男二人。
……折れない系の奴らか。
「は?お嬢様の執事だよ。汚い手で千結様に触るな」
お嬢様、という言葉を強調して睨む。
すると、その意味が伝わったのか一人の男が。
「…執事…!?お嬢様って……もしかして近くのでかい家のやつなんじゃ……」
「は?……え、栗栖グループの……」