意地悪執事はお嬢様を独占したい






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「気をつけて帰ってねー」


あれから何事もなく一日が終了。
私は急いで荷物をカバンにつめて、


「ばいばい七海!」


そう言い教室を出た。
靴をはきかえ、校門で女の子の群れの中心人物の元へ急ぐ。

……また女の子いっぱいいる。



「朔夜!!」


真ん中にいる人の名前を大声で叫ぶと、すぐに私の元へ駆け寄ってくる朔夜。


「千結ー!」


犬がしっぽを振っているような笑顔で抱きつこうとしてくる朔夜をサッと避ける。





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