暗闇の先に…
やっとの事で辿り着いたボロい平屋
ガラガラと音を立て玄関を開ける
「ただいま…」
聞こえるか聞こえないか分からない小さな声で言う
玄関の扉の音が聞こえたのか 奥の部屋からドスドスと足音が聞こえて、目の前で止まった
「あんた、今何時だと思ってんの?!あんたの帰りが遅かったせいで私が殴られたんだけど!」
そう叫ぶのは四つ離れた姉、って言っても義姉。
「………」
ただ殴られるだけじゃん。なら、いーじゃん…
何にも話さない私を見て、苛立ちを覚えたのか勢いよく腕を引張られた
その弾みで床に倒れる
その瞬間、横っ腹に激痛が走った
「ゔっ」
丸まった私を容赦なく蹴り続ける義姉
暫くして気が治まったのか部屋に戻って行った