暗闇の先に…
身体のあちこちが痛くてノロノロと立ち上がりそのまま音を立てずに風呂場へ向かった
裸になると赤黒く腫れた肌が鏡に映る
泣きたい気持ちを押さえ、素早くシャワーを浴びた
静かに戸を開け、風呂場から出て部屋に向かう
途中、台所を通過し義父の部屋を横切ると酒に溺れた義父と目が合った
ーードクンッーー
心臓が止まるかと思うほど鈍い音が聞こえた
虚ろな目からギラついた目に変わったのが分かり、本能で危険を感じた
ーードクン ドクンーー
暑くないのに背中にタラリと汗が流れる
咄嗟に駆け出そうとしたけど、後ろから髪の毛を思いっきり引っ張られ部屋に引き摺り込まれた