子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
エピローグ
翌日も晴天で、穏やかなコバルトブルーの海が硝子越しに見えた。
参列者は大輔さん夫妻と娘の舞海ちゃん。
舞海ちゃんも今年で十七歳。
彼女は高校に通う為、十五歳で島を出て、沖縄本島で一人暮らしをしながら通学。
今日は、私達の結婚式の為に島に戻って来た。
控室では舞海ちゃん、私のウエディングドレス姿に涙した。
「凛香姉ちゃん…良かったね・・・」
「ありがとう。舞海ちゃん」
「でも、筒見社長の顔を見た時、拓郎に瓜二つだったから、正直驚いた」
「大輔さん・・・」
「私もよ」
と花実さんも同調した。
「そろそろ、挙式の時間です」
「じゃ凛香ちゃん、行こうか?」
「はい」
私を柊也さんの元にエスコートする役は大輔さんに頼んだ。
二人でチャペルの白い扉の前に立った。
「今日の凛香ちゃんはとってもキレイだ」
「ありがとうございます。大輔さん」
扉がゆっくりと開いた。
昨日はなかった鮮やかな花々でチャペル内は彩られていた。
二人はスローな足取りで、大理石の床に敷かれた白い絨毯のヴァージンロードを歩いて行く。
祭壇の前に立つ柊也さんは淡いブルーのタキシード姿。
普段前髪で隠れた額を見せて、後ろに撫でつけセット。
太いくっきりとした眉に、理知的な切れ長の目。
拓郎と同じ顔だけど、拓郎にはない生まれながら持っている高貴で優美な雰囲気があった。
玲也の言う通り…彼は王子様だ。
参列者は大輔さん夫妻と娘の舞海ちゃん。
舞海ちゃんも今年で十七歳。
彼女は高校に通う為、十五歳で島を出て、沖縄本島で一人暮らしをしながら通学。
今日は、私達の結婚式の為に島に戻って来た。
控室では舞海ちゃん、私のウエディングドレス姿に涙した。
「凛香姉ちゃん…良かったね・・・」
「ありがとう。舞海ちゃん」
「でも、筒見社長の顔を見た時、拓郎に瓜二つだったから、正直驚いた」
「大輔さん・・・」
「私もよ」
と花実さんも同調した。
「そろそろ、挙式の時間です」
「じゃ凛香ちゃん、行こうか?」
「はい」
私を柊也さんの元にエスコートする役は大輔さんに頼んだ。
二人でチャペルの白い扉の前に立った。
「今日の凛香ちゃんはとってもキレイだ」
「ありがとうございます。大輔さん」
扉がゆっくりと開いた。
昨日はなかった鮮やかな花々でチャペル内は彩られていた。
二人はスローな足取りで、大理石の床に敷かれた白い絨毯のヴァージンロードを歩いて行く。
祭壇の前に立つ柊也さんは淡いブルーのタキシード姿。
普段前髪で隠れた額を見せて、後ろに撫でつけセット。
太いくっきりとした眉に、理知的な切れ長の目。
拓郎と同じ顔だけど、拓郎にはない生まれながら持っている高貴で優美な雰囲気があった。
玲也の言う通り…彼は王子様だ。