子連れシンデレラ(1)~最初で最後の恋~
翌日は二人の想い出の場所を玲也を連れて巡った。
「此処の教会だったのか・・・」
老朽化した教会は建て直され、新しい教会に生まれ変わっていた。
「此処で、愛を誓ったの・・・」
裏手にあるガジュマルの木々へと足を伸ばす。
「へぇー・・・」
「この木変だね・・・」
「玲也から見れば、そう思うか?」
「うん」
複雑に枝が絡み合ったガジュマルたち。
人と人の運命の糸を思わせる感じに見えた。
最後は満月島の見える砂浜に足を運んだ。
「あれが満月島よ・・・」
海の浮かぶ小さな小島を三人で見つめる。
「満月島と見ていると胸が痛むよ。
五年間、俺は君との約束を忘れていた・・・」
「でも、こうして…五年の時を経て、私達は再び巡り逢った。
これからはずっと三人一緒だからね・・・柊也さん」
「あぁ、凛香・・・玲也のような可愛い子を産んでくれてありがとう・・・」
私達三人は手を繋ぎ、夕映えの砂浜を一緒に歩いた。
砂浜に残った三人の足跡が打ち寄せた波に消えて行った。
でも、私達は家族
三人で共に同じ道を歩いて行く・・・
(完)
「此処の教会だったのか・・・」
老朽化した教会は建て直され、新しい教会に生まれ変わっていた。
「此処で、愛を誓ったの・・・」
裏手にあるガジュマルの木々へと足を伸ばす。
「へぇー・・・」
「この木変だね・・・」
「玲也から見れば、そう思うか?」
「うん」
複雑に枝が絡み合ったガジュマルたち。
人と人の運命の糸を思わせる感じに見えた。
最後は満月島の見える砂浜に足を運んだ。
「あれが満月島よ・・・」
海の浮かぶ小さな小島を三人で見つめる。
「満月島と見ていると胸が痛むよ。
五年間、俺は君との約束を忘れていた・・・」
「でも、こうして…五年の時を経て、私達は再び巡り逢った。
これからはずっと三人一緒だからね・・・柊也さん」
「あぁ、凛香・・・玲也のような可愛い子を産んでくれてありがとう・・・」
私達三人は手を繋ぎ、夕映えの砂浜を一緒に歩いた。
砂浜に残った三人の足跡が打ち寄せた波に消えて行った。
でも、私達は家族
三人で共に同じ道を歩いて行く・・・
(完)