流星の雫

わたしは、今日も海へ行く。


澄人(すみと)も、大好きだと言っていた海に。



ざぶん、ざぶん。


来た時にいつも聞いていた、波の音。




キラキラと、夜の空を明るく彩る星。




ただ……。





「綺麗だな」





いつも聞いていた、澄人の声は聞こえない。






隣にいつも一緒だった澄人は、いない。




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