極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
その手をすぐに離して、私は声を潜める。


「しっかり説明するから、場所を変えよう」

「うん、そうだね。ごめん」


柴乃ちゃんがこくんと頷いて、私たちは駅前を離れて歩き出す。

説明するからと言ったものの、自分でもまだ昨夜の出来事がうまく頭の中で整理されていない。

どうか夢であってほしかった。

でも、首のそれが証明している。

千紘社長との行為がしっかりと現実だったのだと――

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