極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「秘書として社長と一緒に仕事をしているうちに少しは気持ちも動くんじゃない? ほら、うちの社長ってまだ若くて独身だし、顔もなかなかのイケメンだから。できることなら私が付き合いたいし、結婚したい!」

「いや、柴乃みたいな女なんて絶対に相手にされないから」


柴乃ちゃんの言葉にすかさず楓ちゃんの鋭い突っ込みが入る。すると、「それどういう意味よ」と柴乃ちゃんが楓ちゃんを睨んで、再びふたりの間にバチバチと火花が走った。

このふたりはどうしてすぐにピリピリとした雰囲気になってしまうんだろう。一緒に買い物に出掛けたり、朝までお酒を飲んでいたり、仲はいいと思うんだけど。


「それで、桃子は社長のことどう想うの?」


楓ちゃんに向けられていた柴乃ちゃんの視線が、再び私へと戻ってくる。


「どうって聞かれても……」


どう答えたらいいのだろう。


「好き? 嫌い? どっち?」

「えっ」


どうやら答えの選択肢をそのふたつに限定されてしまったらしい。

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