極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「副社長は英語しか話せないから。語学を強くフォローしてくれる秘書が欲しいらしい」

「それで私が?」

「そういうこと。加えて千紘の秘書をまだ一年だけど優秀に務めた実績かなら」


優秀に務められたのかは自分ではそれほど自信がない。ただ、千紘社長のために一生懸命やってきただけ。

それなのにまさか自分が親会社の副社長秘書候補に上がっているなんて信じられず戸惑う私をよそに、天野室長は話を進めていく。


「もし決まった場合はうちに籍を置いたまま、三年間だけ親会社で働くことになると思う」

「三年ですか」


ということは、そのあとはまた大鷹不動産へ戻れるのだろう。


「その間の千紘社長の秘書はどうなるのでしょうか」

「そうだな。千紘の秘書は新しく探すか、まぁ三年なら俺が室長を兼務しながらやるのかのどちらかだな」

「そうですか」
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