極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
乾杯を終えたあたりから胃がムカムカとして重苦しい。もしかして、慣れない会食の場に緊張しているのかもしれない。

箸を持ったまま固まっていると、隣から千紘社長の声がした。


「笹崎はあまりこういった場には連れてこないので、おふたりを前に少し緊張しているのだと思います。ね、笹崎さん」


私を見て穏やかに微笑む千紘社長。


「はい。すみません……」


私は小さく頭を下げた。すると、瀧本社長が愉快そうに声を上げて笑い出す。


「そうか。笹崎さんは見掛けによらず大人しい子なんだな。人を見た目だけで判断してはいけないが、君はもっと強気な性格だと思っていたよ」

「それは……よく言われます」
< 264 / 387 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop