極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
『おばあちゃんも、それから天国のおじいちゃんもお母さんも。桃ちゃんの幸せを一番に願っているんだからね』


母や祖父母のことを思えば、私だけが幸せになってはいけないと思って生きてきた。


千紘さんとお付き合いをするようになって、恋をすることに幸せを感じていても、心のどこかでは後ろめたさのようなものも同時に感じていた。


でも、それは間違っていたのだと祖母の言葉でようやく気が付く。


「うん。分かったよ、おばあちゃん」


幸せになれるかは分からない。

でも、幸せになりたいと思う。

これからはお腹の子供と一緒に――。



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