極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「桃子、返事を聞かせて」


目の前で泣きじゃくる私を、千紘さんが優しく見つめる。

その瞳を見つめ返して、私は震える声で答えた。


「はい。よろしくお願いします」


幸せになりたいと思う。


千紘さんとお腹の子供と一緒に――。


「ありがとう。俺を選んでくれて」


私の手に触れていた千紘さんの手が離れていく。そして、対面に座っていた彼が私の隣へと近づくと、そっと抱き寄せられた。

彼の親指が私の目元に触れて、涙を優しく拭き取る。

その手で頬を包まれると顔を上に向けられ、ゆっくりと唇が重なった。


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